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SG工法考 / 貴方は未だ地面に杭を打つのですか?

今日は、RM造と併せて布教活動を行っているSG工法のお話。
SG工法に付いは弊社ホームページ ないし、詳しくはこちらをお読み頂ければと存じます。

【本題】
d(`・ω・´)
貴方は未だ土地にセメントを混ぜる(:表層改良)のですか?
貴方は未だ土地にコンクリートの柱を作る(:柱状改良)のですか?
貴方は未だ土地に杭(:鋼管杭工法)を打つのですか?

 表層改良では土地の表層しか変えられないので自ずと限度がございます。混ぜるセメントに因っては発がん性の心配もございます。
 柱状改良は地盤内を目視出来無いので、施工者にギャンブル性を伴う(?)危険も危ないです。
 鋼管杭工法も同じく施工者の選択が難しいのみならず高価です。また大地震発生時には杭が建物に対して、マイナスの働きをする場合も稀に良くございます。また、大きな重機が必要となった場合、土地の条件によっては、重機が入らずに工事自体を諦めなければならない場合もございます。

(`・ω・´)/ そこで(どこで?)SG工法をですよ!

最近のお問い合わせなのですが、何故か一様に(って数件ですが)、計画地の地盤が軟弱(N値2前後)で支持層迄20m以上の鋼管杭を打つ計画です。
何れのお問い合わせも、建築規模が小さくないので相当数の杭の本数が要り、費用もそれなりに掛る模様。 弊社では上のイメージ図の様な提案を致します。SG工法は置換工法の一つなので、建物重量分をSG材で置換すれば良いのですが、如何せん、スタン・ハンセン(って誰も判らないか)、SG材もそれなりの価格なので、その分は中空スラブで考えました(って、筆者が考えたのでは無いですが)。
 確かに、この計画だと掘削土量もカナリございますし、H鋼矢板による土留め工事の費用も結構行きます。
それでも、20m~の鋼管杭を10本~打ち込む費用も相当掛りますし、それぞれの杭自身から発生する“力”に加え、杭と杭の間に発生する“力”に対応する為、この杭を受ける基礎工事(配筋/コンクリート配合計画)もカナリの費用でしょう。

 しかし、弊社提案の計画では、中空スラブ+α(←ここ大事)が出来上がった時点で基礎も出来上がった状態になりますので、たとえこの工事で期待した数字以上に費用が行っても、建築計画全体では、それなりに工費と工期を圧縮&短縮出来るのでは無いかと思った次第でございます。
また、建物全体をシッカリした面(?)で支えるので、建物本体の構造計画も有利に働くと期待しております。
   如何でしょうか?

以上
追記:
事業妄想家で有名な筆者ですが、当然、この計画でも妄想をしております。
弊社が布教活動を行うRM造に使うブロックなのですが、建物では無く、擁壁に使う“擁壁ブロック”と言うのもございます。文字通り擁壁に使うブロックで、高さ3m迄対応しております。
また、スラブ(床のコンクリート)を施工する為の役物ブロックもございます。
この中空スラブを“擁壁ブロック”と“スラブデッキ”で施工すれば、より工費と工期を圧縮&短縮出来るのでは無いかと妄想を膨らませたのでした。

尚、ブロックメーカーも構造設計事務所も
「構造計算が成立すれば可能な話・・・」と。
はい、いついかなる場合でも<構造計算が成立>が大事なんですね。

Sean Y.

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