RM造 開口部考 雨仕舞い 見映え 施工性

相変わらず(笑)RM造工法(&SG工法)の布教活動に日々勤しんでいる弊社(の当ブログ)ですが、今日は前回の考察の雨仕舞いに関して書いた、開口部の“納まり”に付いて述べたいと思います。
尚、一般エンドユーザー(って誰よ?)では無く、設計者や施工者向けの内容になるので、ご興味の無い方は加齢に、もとい、華麗にスルーして頂ければと存じます。
あい、開口部の“納まり”に関しては筆舌に尽くし難い程(?)痛い目に遭いますた。幸い(と言っては語弊がございますが)雨仕舞いはシッカリなされているのが唯一の救いではございますが・・・
さて、この開口部の“納まり”ですが、雨仕舞いは勿論、見映えも良く∧施工的にも簡易で無くてはなりません。んで、痛い目に遭った挙げ句&再度色々と考えた挙げ句、ブロックメーカーのご担当者様のご助言で、以下に掲げる様な“納まり”に帰着しております、今のところ(笑)。
尚、添付の解説図は超簡略化したイメージ図です。また文中の“打設” は =充填コンクリートの打設 の意味で使用しております。
①開口部納まり 横方向
この横方向の納まりは、サッシ用の まぐざブロック を使用ぜずに、端部ブロックを用い、打設後に下図の様にこの端部ブロックを切断をし、そこにサッシを取り付けます。
・ブロックを切断加工する事に依って、雨水侵入の心配の基となるブロック目地がここで切断されますので、雨水進入を断ち切る細工(?)が施せます。
・外側から開口部を視ると、サッシがブロックの厚みの奥に位置するので、建物が立体的に見え外観に奥行きが出ますし、視覚的には目地が切れずに室内側迄走っている錯覚を起こすので、“石積みの建物”チックに見えます。
・室内側から開口部を視ると、ブロックのフェイスシェル(表面)と開口部が同一面チック(?)になるので、開口部枠の化粧施工に悩まされる事も少ないかと思います。
・何よりもサッシの取付が室内側から楽に出来る(かと思いますよ!)。
②開口部納まり 縦方向
(縦方向の解説図と言うのに、レイアウトの都合上、横方向で表示してしまい申し訳ございません。)
この縦方向の上端の納まりは、前述した横方向の納まりと同じく、サッシ用の まぐざブロック を使用ぜずに、端部ブロックを用い、打設後に下図の様にこの端部ブロックを切断をし、そこにサッシを取り付けます。
そして、この下端の納まりですが、標準タイプのブロックのフェイスシェルの室外側を、打設前に切断加工して、勾配水切板が納まり様にしておきます。
打設後は、通常のRC造の開口部下端と同じ細工が出来る様になっている訳です。
効果としては、<①開口部納まり 横方向>で述べたのと同じ様な感じでございます。
勿論、異論やご意見もございましょうが、今のところ弊社では、この考えに至ったのです。
読者各位におかれましても、何かモット良い開口部の“納まり”があればお教え頂ければ幸いに存じます。
以上 本日の布教活動はここ迄! ご清読(?)有難うございました。
Sean Y.