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建物のデザイン考

  • d(`・ω・´) Wide&Low が基本だ !

 デザインが陳腐になるのは、この基本を“理解出来ないまま”外している場合が多い。特に建築物にはその傾向が顕著かと・・・

人は生まれてから死ぬ迄、地球の重力に影響を受けて生活しております。はい、だから(って?)、重いモノ程下側(つまり地球側/笑)にあって欲しいのですね。重いモノが地球から離れれば離れる程人は不安になります。人はモノに対して無意識の内に“安定”を求めてしまうのですね。

なので、下部より上部が大きい建物や、木造の建売で良く見られる、跳ね出しベランダに擬石を使ってワンポイントにしたり、2階建ての二階部分だけにタイルを貼る様なデザインを視ると、何となく違和感を禁じ得ないのであります。

本来下から積み上がって来る“石”が脈絡も無く空中にあるのはおかしいですよね、また、その石を模したタイルが、建物本体とは謂え、突如二階部分から発生する(笑)のもヘンな感じですわ。

建物では無いですが、自動車(特に高級セダン)のカタログが実際よりも【良く】見えるのは、撮影時に少し(数センチ?)車高を落としているからと言いますよね。ここでも、Wide&Lowの法則が使われているのでしょう。

  • d(`・ω・´) 偽物感を出すな!

大昔、建売の世界で“吹付石張”や“シート状の石”なる施工が大流行致しました。

 前者はガン吹塗装で石肌を表現し、ここにプラスチック製の材料で石目地を
模し、あたかも石を張った様なデザインにする手法でした。駄菓子菓子、石を積み上げているデザインにも関わらず、基礎は木造建物の基礎のまま。そして、この目地の施工がいい加減で、近くで視なくともトテモ目地には視えず、偽物感満載で陳腐な建物になってしまうのでした。

 後者は、目地は予め工場で入れられるので問題は無いのですが、価格が高かったせいで一部しか使えなかったみたいで、やはりベランダに使ったり、正面だけに使って見切りが悪かったりすると、やはり偽物感満載で陳腐な建物になってしまうのでした。

 また、石&タイルやRC造の壁を模した壁紙(クロス)や、木や石を模したフローリング材(クッションフロア等)も偽物感満載と言うよりも安っぽくてイヤですよね。

  • d(`・ω・´) “色”を上手く使え!

 色の使い方も色々あるのですよ。色使いにおいてもはやりWide&Lowの法則の法則を当て嵌めたいです。そう!重ったるい色(?寒色系とか?)は下側に使いたいです。

 ってか、基本弊社は住空間に於いては重ったるい色(?寒色系とか?)は使わなかったんですが、流石に今回の組積造住宅では標準材がグレーなので、色味が寒くても重くても仕方が無い(?)んです。因みに、RMブロックの色をベージュにすると標準材よりも組積感満載(笑)で良いのですが、如何せんスタン・ハンセン(古いか・・・)価格が3割以上も跳ね上がってしまうのです。

弊社の企画建物(RM造アパート)では、外観に付いては玄関扉を差し色を使う事で“色”を上手く使います。万が一偽物を使っても偽物感満載にならない様な仕上げにして。

内装に関しては、壁は仕方が無いので、弊社がWingUnit(アイキャッチ画像)と勝手に命名した水回りを差し色として温かみのある色を使おうかと思っております。但し、天井だけは、敢えて、“茄子紺”の色を使おうと企んでいるのした。

以上 タラタラと駄文をで失礼致しました

Sean Y.

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