小水力発電

コッテリと忘れていたんだけど、弊社の事業の中で“再生可能エネルギー”って言うのがあった。いやいや、未だ有るんですが・・・
巷では太陽光発電がポピュラーみたいですが、弊社のご提案する“再生可能エネルギー”を産み出す仕組みは太陽光発電では無いです。一応(?)、バイオマス発電と水力発電を掲げているんですが、主には水力発電です。
バイオマス発電は実際、ハードルが高すぎます。燃料となる“油”そのものの価格とその調達ルートの確保+その<横持ち費用>を足した総合調達コストを考えると一部関係者以外はあまり現実的では無いです。また、たとえ前述のハードルを超えられても、集めた油をそのままだと、色んな麺で、もとい、色んな面でそのままでは使えないので、“油の加工”が必須になって参ります。加えて環境面(騒音、振動、煤煙等)での規制も厳しいので大変でんがな(と、何故かここで関西弁)。
太陽光発電はポピュラーですが、昨今は次の様な面が懸念されています。
・景観を損ねる:まあ、あんだけパネルを敷き込むとねぇ・・・
・地滑り/崖崩れ:斜面地にパネルを設置した場合、その分だけ伐採&抜根しますからね。
・眩しい:反射しますもんね、パネルが。
・農地の減少:まぁ、農地にパネルを敷けば当然減るかと・・・
・強風に飛ばされる:パネル設置工事に関しては建築基準法外なので、いい加減な施工だと、強風でパネルが飛ぶ事もあるでしょうね。
上の事を考えると、ナンかあんまり環境に優しくない発電システムですね。
また、収支面を考えると、夜間に発電しないのは痛いです。日中であっても雨天、曇天やらで満足な発電量が得られ無いとか、天候に左右される事業は精神衛生上良く無い鴨。
d(`・ω・´) そこで水力発電です! もっと言うと、小水力の従属発電です。
何年か前に法律が改正され水利権取得関連が緩和され、従属発電( 既存の水利使用許可の水を利用して水力発電をする)の場合には、河川の流量に新たな支障を与えないことから、河川法に拒否要件を明示しており、従属元水利使用者の同意を得ていないなどの拒否要件に該当しなければ、登録されます。はい、水利権取得で無く、水利使用許可を得て“登録”すれば良いのです。
んで、<既存の水利使用許可の水>何かと言うと、まぁ、“用水路”です。用水路に水車等のタービンを設置し、水の流れでこれを回し、この回転エネルギーを電気に変換するのです。
発電機設置時に、樹木を伐採したりする事も無く、水を消費する訳で無いので、環境負荷は結構低いかと思います。何よりも良いのは、雨天であろうと曇天であろうと、日中であろうと、夜間であろうと、水が普通に(笑)流れている限りは発電し続けて呉れます。(出力変動も比較的少なく安定してます)
説明が遅れましたが、小水力発電とは、出力1,000KW以下の規模の水力発電です。これが、売電価格が太陽光発電と比べて良いんですね。2019年度価格をみても29~34円/KW(税別)です。売電価格に付いてはこちらをお読み下さい。
流水/流域に影響の出ない距離で(∧景観を破壊しない機械で)幾つも幾つも小水力発電機を用水路に設置すれば、それなりに(どれなりに?)効率良くお金を産んで呉れるんJAMAICA?
因みに、アイキャッチ写真は水車による発電システムですが、これは発電効率は悪いし、メンテ費用も結構かかります。でも、景観上は結構良いです。また、水の流れによって水車が動く時に出る音が意外と心地良いです。事業主にはチャリンチャリンと聞こえる鴎。
以上 d(`・ω・´)貴方も水力発電事業者になってみませんか!
Sean Y.