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RM造 坪単価考:施工坪単価が一概に言えない理由 に付いて

暑中見舞い申し上げます。
(´・ω・`;) 今年は冷夏になる なんて仰ってたのは誰だお・・・

 早速、順不同で“坪単価”が違って来る“主な”要因を書いてみますね。

・道路付け
 4tトラックが入る道と軽自動車すら入らない道とでは全く違って来るのは改めて書く迄も無いかと存じます。通常工事屋さんや住設屋さん等は4tトラックが入る道路付けを前提に概算数字(費用)を言って来ます。因みに弊社のターゲット(?)とする土地の道路付けは広くても4mですわ。残土の搬出、住設や材料の搬入は豪く大変です。
RM造施工の利点の一つは、<躯体建設の主材料をブロック単位の大きさ迄細かくして現場に運べる>ですからね。

土地の間口(→階数/塔状比)
 例えば同じ賃貸専有面積&同じ世帯数∧同じ部屋の大きさ の、2階建て8世帯の建物を造る場合と4階建て8世帯の建物を造るのでは、同じ賃貸専有面積でも施工坪単価は大きく違ってまいります。
 階段一つとっても2階建てなら2階にまっつぐ上がる階段一つで事足りるのに、4階建ては4階までグルグル上がる階段とその大掛かりな(?)取付け工事が必要になって参ります。
 躯体のコンクリートの打設回数にしても倍も違って参ります。打設毎にポンプ車と人工代が発生致しますので影響は大ですね。この時点で両建物の施工坪単価は大きく違って来るのはスグにご理解して頂けるかと存じます。
 そして最も施工坪単価が違って来る要因が、塔状比(簡単に言うと建物の縦横比)による躯体構造の違いがです。当然に4階建の方がゴツくなって参りますので、それに比例して躯体建設費用も増してまいります。
 そして決定的なのは、基礎工事(∋地盤改良)です。ゴツい建物が載る上に地震等に対する“転び”にも対抗しなくてはならないので、基礎はゴツく∧根入れは深くしなければならなくなります。はい、お金が偉く掛かって来るんです。
この様に上記の同じ規模の2つの建物は決して同じ施工坪単価にはならないのですわ。
 まぁ、間口が狭いと何かと大変なんで目に見えない経費が嵩んできますし。

・土地の地盤
 軟弱地盤で地盤支持層迄が深いと打ち込む杭の長さも長くなって費用も嵩みます。杭の本数が多くなれば尚更です。杭が大げさになるとその杭を受け止める“杭受け”を基礎に設けなくてはならないので基礎がゴツくなって参ります。当然金額もゴツく・・・
また、岩盤みたいな堅固な地盤な土地でも、今度は地盤の掘削工事が大変になって参りますよね。
 施工坪単価を後悔している、もとい、公開しているゼネコンさんのホームページを覗いてみても
<杭工事>は別途 って書いてはおりますが、発注者の支払いが無くなる訳では無いですから。坪単価が安いからと言った理由だけで飛び付いたら、杭工事が他社に比べて物凄く割高だった なんて事になったら大変です。
 
・一世帯当たりの専有面積
 例えば同じ大きさの階段&廊下を持つ2階建てアパートで、一部屋20㎡/10世帯 と 一部屋33.3㎡/6世帯のアパート を比べてみましょう。
 何れのアパートも200㎡+(階段&廊下)が施工面積です。
単純に世帯数の違いにより住設やサッシ等の個数も違って来るので同じ施工面積でも施工坪単価も違って参ります。
 駄菓子菓子!それより大きいのは、壁量に大きな違いが出て来る事です。
RM造(∈WRC造)の施工金額は躯体の壁量に比例致します。同じ床面積でも壁量が増えれば増える程、たとえ施工面積が同じでも、躯体の施工費用は高くなってまいります。また、壁量が増えれば重量も増えるので基礎や杭の工事費も釣られて上がって来ます。当然同じで施工面積でも施工坪単価は自ずと違って来るんですね。

・建物規模
 所謂“スケールメリット”って言うのがあるか無いかです。これも書く迄も無いかと思います。
まぁ、規模が大きい建物であれば、道路付けも良いでしょうし間口も広いでしょうしね。

それで(笑)
 弊社の場合、間口が弱く狭い道路付けの土地でも良いんです。軟弱地盤&崖地
尚可(笑)。施工面積だって大きく無くて良いんです。他のゼネコンさんが やれない工事をさせて頂ければと思っております。
 施工坪単価が割高になるのを補って余りある物件をこなして行ければ幸いでございます。

以上 本日はココ迄

Sean Y.

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