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RM造 内装仕上工事考:ジカテン ジカユカ

 一月往く、二月逃げる と気が付いたら二月も終わりですね。今年は閏年なので、明日迄二月。徳俵に足の爪先が残ったって感じですか・・・?

 さて、RM造の不況、もとい、布教活動では躯体関連の話が多かった様ですが、本日は内装仕上段階のお話です。

 前回の記事にも書いた様に、RM造施工の優位点の一つは工期の早さなので、躯体施工のみならず、内装仕上工事の企画立案に際しても一層のスピードを求めました。

 直ぐに考えたのは、ジカテン&ジカユカ仕上げでした。
どぉ言う事かと言うと、水回りは配管の“転がし”を考慮して200mm程床を上げて、その他は、床スラブに直に床材を貼り工期の短縮を図ったのでした。天井はそのまま・・・

 しかし、これが実際にやってみると、水回りダケの床を200mm上げると言うのも地味に面倒なんです。また排気(&排煙
)管が剥き出しと言うのも、意匠を気にすると結構費用が掛かって来るんですわ。
 一番難儀するのは、電気配線です。たかがワンルームタイプの電気配線で、設計段階でもそれなりに配線等の合理化を予め考えていても、想像以上に配線量(って言うの?)が発生。この大量の配線を綺麗に露出させようとすると、想像を絶する程高い工賃と材料費が請求されます。当然時間も掛かって参ります。
 また、天井も  スラブ現し仕上げ  で考えるとスラブ面が綺麗でなければならないので、スラブの型枠も気を使わなければならなくなります。はい、やはりお金と時間が掛かって来るのです。
将に < 策士策に溺れる > とはこの事です。ジカテン&ジカユカって、却って、費用と時間が掛かって来るものなのです。

 それで、現段階での結論はと言うと次の通りです。
床は全体的にフリーフロアで200mm上げてしまい、床下で思う存分配管&配線をこなしてしまおうと。
天井も、スラブとの間に 懐 を設け排気(&排煙)管と配線を思う存分(笑)こなせる様にし、天井を然るべき仕上を施そうと。

 そうすれば、床仕上げをする前の工程に、職人さん達は室内履きに履き替える事なく、外履きで思う存分(しつこい)一挙に作業が出来るのでカナリ効率的です。
 そして、最後の最後で床仕上げをして 逃げ切ります(笑)。
ε=ε=ε=~~ε( ・д・)3

 如何でしょうか?

  因みに、この施工企画のメリットは未だあって、床が全体的に上がっているので、将来、水回りを比較的に自由に動かせると言う事です。天井に関しても然りです。
 寿命が長い建物なので、その間には設計思想やライフスタイルも変わって来るので、たとえワンルームタイプの居室でもレイアウト変更が難しくないの相当なメリットだと思います。況や戸建住宅を哉。

以上 本日はココ迄

Sean Y.

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