開口部(ガラス窓)孝:大きい事は良い事だ!

桜、咲いてますよね、既に。桜の咲く季節がドンドンと早くなっている様です。入学式の桜 は今はもう昔 の感がございます。散ってるし、入学式の時は… って、コロナ禍で入学式も無いの?
今日のお江戸は生憎の雨模様ですが、冬の冷たく厳しい雨ではなくなっております。全世界の当駄ブログの愛読者各位は如何お過ごしでしょうか?
今日は<窓>に付いて書いて行きます。
昔、弊社が建売を両さん は こち亀の両津勘吉 、もとい量産していた頃、弊社の建物の外観は大開口部(嵌め殺し→網戸無し)を持った独自な色合いで、内装も派手な色遣いで誰(of 不動産業界)が見ても弊社の建物と判る代物でした。
建物外観意匠に大きな影響を与えるのは窓です。また窓は建物内部にも大きな影響を与えます。
建売を量産する前の頃、これからの建売はデザインが大事だと言う事で不動産業者社長、設計事務所代表2名&不肖Sean Y.の野郎計4名でイタリアに視察旅行に出掛けたのでした。
そこで視た物は、古めかしく重々しい外装(石造り)に近代的でシャープな大きなガラス面を加えてリノベーションした建物でした。偉く格好が良いと思いましたが、中に入ると大開口部が故に明るいんですわ、これがまた。
閃いた!って事で、帰国するや否や上記の意匠を木造にアレンジした意匠で建物を量産したのでした。ファサード(建物正面)にガラスの大開口部を用いると、意匠が印象的になるダケでは無く、狭い建売の室内も一挙に広く感じるで、結構好評(個人的感想ですが)でした。
昔話はウンザリでしょうから話を今に戻すと、RM造建物に付いてもこの意匠企画(大開口部を用いる)は使えるんJAMAICAと思っております。古式ゆかしい石積チックなRM造の外装(?)に現代的な大開口部を加えた意匠は“対比”があって趣があると思います。
また、石積チックであるが故に暗くて閉鎖感の感じる空間がカナリ改善する事でしょう。
駄菓子菓子、大開口部は室内の空調計画を考えると少し厄介かもしれませんね。ガラスは建物躯体部分より熱を通し易いでしょうから、熱移動にはマイナスに働きます。(設計時には“熱還流率”を用いて計算)そして意外な伏兵は“日射熱の取得”です。つまり太陽の熱です。お盆時期(の午後3~4時位)の東京では、掃き出し窓(位の大きさの窓)から入ってくる、この熱(大気外全天日射量)は複層ガラスでも1kW前後にもなります。実に6帖用エアコンの半分のエネルギーになる鴨。
(まぁ、冬期にも当然“日射熱の取得”はあって、これは暖房運転時にはプラスに作用致しますね)
まぁ、それでも(どれでも?)、賃貸事業に於いて建物の意匠計画をする際には、印象的なファザードを造り室内を明るく魅せる(笑)大開口部の採用はアリかと思います。
ブ厚いカーテンで、熱の移動と日射熱の取得を妨げれば済む話(なの?)ですから。
って事で今日はココ迄
Sean Y.