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組積工事:積み方

 RM造の布教活動をしてると布教の拙さから しばしば相手方の勘違いを見つけ出します。どぉ言う勘違いかと言うと、型枠ブロックを積むのに、ブロック塀を造る要領で熟練の職人さんがモルタルを練り、そのモルタルを接着剤の代わりにブロックの接着面に10mm程盛って積んで行く… と。
 
 まぁ確かに、10mm程の“目地”を作ってブロックを積んで行く方法もございますが、これだと、過去記事に書いた様に、頑張って拵えても冴えないブロックの家じゃん(泣) ってなってしまいます。これだと同じく過去記事に書いた様に出来上がった建築物が“商品”として“成立”しなくなってしまいます。
また、この工法(10mm目地採用)だと組積工事をするのに必ず職人さんが必要になって参ります。でも上に書いた様に熟練の職人さんが綺麗に拵えても所詮ブロックの家じゃん(泣) って。そして熟練で無くとも職人さんの手間代は高いんです、イマドキ。

 弊社の布教するRM造の組積工事では“眠り目地”を採用するので建物の出来上がりは所謂“組積造”の建築物の外観になるので建築物が“商品”として充分“成立”して参ります。
また、組積工事に際しても熟練の職人さんである必要も無く、何なら全員が建築職人さんである必要も無いのでありました。
 何故そんな事が可能かと言うと次の通りになります。先ずはブロックを積むのにモルタルが不要です。“接着剤”をブロックの端部に薄く着けるだけで積んで行きます。ブロックの接着剤を着ける面の精度が非常に高いのでブロックを一つ積む毎の水平∧垂直の調整が不要です。この様な工事なので、極論言うと、墨出しが出来る目利きの(?)現場責任者が施工精度に目を光らせていれば、初めて来たアルバイトの人でも積んでいけるレベルです。数段積んだらキッチリと水平∧垂直を確認し、ズレがあればここで補正をシッカリしてまた数段積んで行くの繰り返しを行いブロックを積んでいけば綺麗に躯体が出来上がって行きます。このブロック積みの際には横筋(水平方向の配筋)を置いて行きます。はい基本的に横筋は“置く”だけなんです。因みに縦筋(垂直方向の配筋)はブロック内にコンクリートを打設する時に挿すだけです。はい基本的に縦筋は“挿す”だけなんです。なので組積工事に関しては専門の、ないし熟練のブロック工、型枠大工、配筋工が不要なんす。
that’s all .

 まぁ、組積工事自体は上記の様な感じで無難に進行して行けるのですが、再三再四過去記事で書いた様に、RM造の建築工事の“商品”としての“成立”を阻む要因が幾つもあるのが現状でございます。
世の中甘く無いです、はい…

 それでも企業努力でその要因を解消して行けると信じて今日も残暑の中布教活動に勤しむのでございました。

本日はココ迄

Sean Y.

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