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RM造アパートプロジェクト:階段施工考

 前回の記事でRM造のコンクリート打設に付いて書きました。さてブロックを積んでコンクリートの打設を終えると“一層”の一丁上がり。これを建物の計画階数分だけの層を積み重ねるとイヨイヨ躯体が出来上がって参ります。
 RM造の場合は躯体壁の表層仕上げと内装仕上げを基本的には(←ココ大事)しないので後は階段(&廊下)やサッシをトットと取り付けるダケで殆ど完成です(って、コンなには 簡単 deny からRM造が普及しないのですが…)。

 以前にRM造建物のサッシの雨仕舞いに付いて書いた記事で解説したのですが、サッシを室内側から取り付ける納まりにしておけばサッシを階段で運んで行けるので階数が高い建物(と言っても5層迄ね)の時、クレーンやウインチを使って荷揚げしてサッシを足場から取り付けると言う危険が危ない作業をしなくても良いのですね。

 って、ここに来てやっと本記事の主題の、その(どの?)階段の取付施工に付いての弊社の考え方を書いて行きます。

 結論から言うとRM造建物の、階段の幅相当の離れの躯体壁と躯体壁に予めアンカーボルトを埋め込んで置き、そこにブラケットを取り付ける等して、その上にPC板を“段板”とし置き、PC板とブラケットを緊結して行けば階段の一丁上がり!ってのが良いと思うのでした。
ココ、一番大事なところなので太腿に、もとい、太文字に致しました。

 まぁ、確かにRM造建物の施工費は壁量次第なのでアンカーボルトを打ち込む壁を只階段の段板を支える為ダケに拵えると?施工費は上がってしまうのですが、ワザワザ型枠&配筋をエッチらオッチら組んでそこにコンクリートを打設して階段を造ると?費用はもっと嵩むんJAMAICA ?
 だからと言って階段を鉄骨造で造ろうとするとその鉄骨の“荷揚げ”の問題が発生致します。ハイ、狭隘道路や敷地延長の土地故に、もしクレーン車が建物の前に横付け出来ない場合はどぉすんだお… と。

 上の図は過去記事で用いたイメージ図ですが、これで言うと右の<内階段内廊下 Type>のプランだと、部屋の壁と部屋の壁を利用して段板の設置ダケで階段施工が成立するって言う訳です。

左の<外階段外廊下 Type>(所謂モクチンアパートプラン)だと工事車両が入って行かない様な立地の土地だと、たとえ2層建築物でも、鉄骨階段の設置は大変だと思います。

って事で本日はココ迄

Sean Y.
 



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