デザイン考:管理人の昔話Ⅱ/建築編

イケ好かなくもイヤシキ膝波大神(ヒザナミノオオカミ)です!もとい管理人の不肖Sean Y.です。あっ昔波乗りをやっていたんですが小さな波しか乗れませんでした。
その(どの?)当駄ブログ管理人の不肖Sean Y.が城南エリアの建売業界に居た時分は(四半世紀以上前?)高級木造建売物件の家屋の外観と言えば<白いタイル張り>の家と言うのが相場でした。逆に言えば少し大きめの土地に少し大きめの家を建てて、そこに白いタイルを外壁一面に貼ろうものなら(いや予算の関係で正面ダケでも可!)即ちこれ高級木造建売物件でした。
城南エリアの場合少し大きめの土地に少し大きめの木造家屋を建ててしまうと必然的に高額になってしまうので同じく必然敵に(なの?)高級木造建売物件になってしまうので当時の建売業者は猫も杓子もコゾッテ白いタイル張りの家を建てたのでした。
木造モルタル造りの家の壁に、重いタイルを糊で貼るが如く、白いタイルを貼って行くのでした。息(壁通気)の出来ない躯体(木軸造)への負担は想像に難くございません。
また折角外壁に値段の高いタイルを綺麗に貼っても、基礎上の水切り辺りでタイルが終わってしまうので、そこから下は“化粧”のされていないコンクリート剥き出しの基礎が恥ずかしくも顕になってしまうのでした。
はい、タイル張りの家とは、諭吉翁が数十人以上も必要な程の、裃の様なオーダースーツを着て、そこに自宅近所のスーパーで3足千円で買った白いスポーツ靴下に京王線笹塚駅近くの安売り靴屋さんで買った5~6千円の靴を履いて喜んでいた若き日の管理人と一緒です。
って事で若き日の管理人は、外壁にタイルを貼らなくとも城南の建売として充分勝負が出来る建売企画を考えるに至った訳なのでした。
タイルを貼らない外観意匠を考え、大工チックにならない室内空間意匠を考え、コンクリートが剥き出しにならない基礎の意匠を考え…
と色々と考えを巡らせて行きました… はい、巡らしたダケですが(笑)。
それでも建売住宅意匠の考え方の根底は、前回の記事で書いた様に<スーツはソコソコでも良いから、先ずは靴とワイシャツにお金を掛けろ>的な発想だったのでした。
結果を言うと、販社の営業担当者の意見に逆らい外壁にタイルを貼らない建売造りを敢行致しましたが、当たりましたわ(嬉)。
事業用の物件も“商品”としての魅力を物件に持たせて対費用効果良く価値を上げるには上記の様な考え方が今でも通用するのでは無いかと思っております。
って事で本日はココ迄
Sean Y.