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鉄筋コンクリート組積造(RM造)孝:ブロックのサイズ

 昨日は北鎌倉殿(って誰だよ)のお供で高円寺界隈で爛れた夜を送っておりましたが、革ジャンを着ていても寒かった。寒暖の佐賀(は長崎県の隣)、もとい、差が激しいお江戸ですが皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?

 さて、RM造で使う通常のブロック(アイキャッチ画像のもの)のサイズは
・奥行き×高さ×長さ=200×200×400(mm):下図左参照
なんです。高さ×長さが、丁度ホームセンターで売っているコンクリートブロックと同じなんで、「ブロックの家じゃん…」vs「チョット待ってモーメント、いや違います、“組積造”の家です」ってな会話が発生します。
 
 もしかして今まで書いて無かった鴨知れませんが、このRMブロックには
奥行き×高さ×長さ=150×150×600(mm):下図右参照
って言うサイズのものもあるのですね。

 元々、RM造で不動産事業を妄想していたのは、以前にも何度か書いた様に、6~8世帯位のモクチンアパート(木造二階建て共同住宅)のRC造化(下図右側参照)でした。 このサイズの建物だと、通常タイプのRMブロックでは少しオーバースペック気味なんです。壁厚が黙って200mm(&それ以上)になるんで、狭い居室だと結構な圧迫感があります。
 対して、奥行き×高さ×長さ=150×150×600(mm)のRMブロックは確かにブロックの奥行が3/4にはなりますが、2~3階の建物であれば必要にして充分なサイズかと思います。(注:構造計算によります)

 ブロックのサイズが尺貫法と親和性のある数値(?)なんで、木造建築に慣れ親しんだ設計ないし建築業者さんでもレイアウトプランニングがし易いかと。
 しかも軽さは大正義なんで、施工的にも色々なメリットが出て来ると思います。勿論、共同住宅では無く、ちょっとした戸建住宅の企画なんかも面白いのでは無いかと思います。オール4寸柱の家を建てる様な感じ(?)で。

 駄菓子菓子!欠点もママある。
ブロック単体で見ると、価格が思ったより安く無いんです。また“通常”では無いんで、所謂“役物”の種類が極端に少ない。また構造壁の厚さが狭くなる事から配筋の存在感(笑)を鑑みると、充填コンクリートの打設が かなり シビアになるのは想像に難く無いです。通常タイプのブロックでさえ充填コンクリートの打設が巧く行かなくてスラブ付近でジャンカが発生し雨水侵入の原因となるのに、もっと厳しくなるですわ。

 まぁ、それでも中京エリアの協力業者様が
「…積算したら躯体に限っては木造もRM造も価格に大きな差異が無かった…」なんて旨のご発言をなされもんで、事業妄想家の筆者としては
奥行き×高さ×長さ=150×150×600(mm) タイプのブロック
を採用した建物企画も妄想し始めようかと思っております。

 まぁ、何度も何度も書いて来た様にRM造は先ずは “ 雨仕舞い ” の成立が急務のですが…

って事で、今日はココ迄
呆状.Y




 

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