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SG工法考

 前々回は【RM造考】と言うベタなタイトルで初心に戻り(?)RM造に付いて弊社の(ってか管理人の)考えを語って行ったんだが、今日も初心に戻り(?)もう一つ布教活動に力を入れているSG工法に付いて弊社の(ってか管理人の)考えを語って行こうJAMAICA。
但し、工事関係者や不動産開発業者の方の向けの内容になるので悪しからず。

 まぁ、SG工法に付いての詳しくはここを視て貰えればと思う。
一般的には置換工法と言う地盤改良の一種として捉えられているみたいだが、SG工法の開発者曰く、「これは“地業”だ」と。
 地業とは、建物の土台となる基礎の地盤をシッカリと固く均す作業の事だ。SG工法はつまり栗石や砕石を敷き詰めて転圧するのと同じ様にSG材を敷き詰めて(?)行く作業(つまり地業)だ。
栗石や砕石を敷き詰めて転圧するだけの地業と違うのは、このSG材が地震の揺れに対し減衰効果(横揺れのみならず縦揺れにも)があると言う事。つまり免震効果が期待出来ると言う事になる。また、SG材の高い空隙率により液状化回避も出来る。
そして何よりのメリットは漏れなく(笑)保険が付いて来ると言う事だと思う。
この辺りは冒頭のここだけでは無くSG工法を扱っている会社は沢山あるのでその会社のHPでも視て頂けれと思う。

 まぁ、そうは言ってもSG材って結構お高いんで費用を考えると木造建築業者がオイソレと標準仕様で採用するのは、メリットは分かっていても、結構敷居が高い。
2F建てのRM造アパートでシミュレーションしてみても、最大サイズのSG材で全面置換(耐圧盤下をSG材で敷き詰める/アイキャッチ画像参照)をすると、SG工事が躯体費用(基礎別)の半分にもなった。

 じゃぁ何でSG工法の布教活動を勤しむかと言うと、3~5階の鉄筋コンクリート造の建物でチョッと頭が弱い(オレか…)、もとい、地盤が弱いところだと途端に杭打ち工事より価格が低くなる事がある。勿論の地盤の具合によってだが。
また、道路や敷地事情に依っては杭打ち工事が出来ない場合が稀に良くある(?)
 はい、将にアイキャッチ画像の現場が上記に相当した。シキエンの土地(敷地延長の土地)で杭打ち重機が入らなくて、もし杭打ち重機が入って杭打ちが可能な場合でも、SG工法の方が杭打ちより2割程価格が抑えられた。
のみならず、前述の様にSG工法は“地業”なので、SG工事が終わった時点では既に地業は終わっているので即耐圧盤工事に入れる。だから、たとえ地盤改良の工事費用が<SG工法=杭打ち>になってもトータルの工事はSG工法採用の方が抑えられる。
 んで、未だあるんだ。杭打ちの場合、耐圧盤の杭を受ける部分に掛かる“力”と、杭と杭の間に生じる“力”も考えて、その分基礎をガッチリ造らくてはならないのだが、全面置換のSG工法の場合その必要が無いので基礎をカナリ経済的に造る事が可能になって来る。引いてはトータルの建築コストが抑えられると言う事に繋がる。
 加えて、近隣住民の方々への迷惑度(?)も結構抑えられるのも大きなメリットかと思う。

って事で本日はココ迄

Sean Y.

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