組積造におけるスラブ考

鼻と目が遠くの春を感じる今日この頃。読者貴兄におかれましては恙無しや(笑)
今日は鉄筋コンクリート組積造(RM造)におけるスラブに関して書いて行こうJAMAICA。
因みにスラブとは、鉄筋コンクリート造(RC造)の床や屋根の事。RM造∈RC造なので本稿でも同じものと理解して頂きたい。因みにスラブとは元々は「平板」「石板」を意味する言葉だそうな。上図の左が“スラブ表し”の状態で、同右が通常の組積だ。
好みの問題ではあるが、あっぱし右の方(つまり通常の組積の建物)が組積感があって格好良いと思う。
去年の梅雨の季節に書いた<雨仕舞い考Ⅲ>では、雨仕舞いの為、弊社の標準では泣く泣く“スラブ表し”を選択したと書いた。詳しくは過去記事を漁って読んで頂ければと思うが、スラブ表しの場合はその層の雨漏りはその層で始末出来ると言うお大きなメリットがある。
駄菓子菓子!その反面、組積造のメリットである、コンクリート型枠の事を考慮せず敷地境界線ギッリギリのところ迄建築が出来ると言う鉄筋コンクリート組積造の最大のメリットの一つを失ってしまう。
また、スラブ表しの際は、このスラブが乾いてある程度の強度が確保出来る迄次の上の層の作業は出来ない。通常の組積であればスラブ強度を考慮せずとも次の上の層の作業が出来る。
敷地や用途に依って、“スラブ表し”と通常の組積を使い分ければ良いのだが、何事も一択化したい。楽する為にはどんな面倒も厭わないのが筆者の佐賀(は長崎県の隣)、もとい、性。
なので、<雨仕舞い考Ⅳ>を只今絶賛思案中である。つまり通常の組積で“スラブ表し”と同じ様な雨仕舞いを成立させる為、日夜徹夜で寝てこれを考えている日々である。
乞うご期待。
って事で今日はココ迄
Sean Y.