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崖、斜面地を背負った土地の建築:RM基礎 擁壁

 今日は不動産業者及び建築業者向けの話になります。
 

 例えば、建築計画地が隣地や道路より高い位置にある場合は、弊社HP内の記事は勿論、このブログ内でも何度も書いて来た様に、安息角から上の土をSG材に置換する方法が有効な手段です。

 しかし、崖や斜面地を背負った土地で、しかもその崖や斜面地の所有者が第三者の場合は安息角から上の土をSG材に置換する事は現実的では無いです。
(因みに、安息角とは土などを積み上げたときに自発的に、崩れる事なく安定を保つ斜面の最大角度の事を言います。)
 
 なので崖や斜面地を背負った土地に建築計画をする時はその計画では計画建物背後の安全性を担保する必要があります。

 この背後の安全性を担保する方法が 安息角の考えから二通りあります。
 一つは安息角から外れた配置計画をすれば良いのですが、敷地が広大で無い限り現実的では無いし、土地の有効活用とは言えません。
 もう一つは安息角を超える高さの(保護)擁壁を造る、ないし、計画建物の背面に安息角を超える高さの擁壁に準じた高基礎を築造する事です。
 土地の有効利用の観点からは後者(上図/高基礎を築造)がこの好ましいケースが多いかと思いますので、今日はこれを解説致します。
 先ずは、安息角の線引ですが、土地の形状や土質によって違って来るのでしょうが、30度と決めている自治体や、背負った崖や斜面地の最高点と、その高低差の2倍の数値を離した点を結んた時に出来る角度(26.565度)を安息角とする自治体が多い様です。

 後は、背面の(高)基礎の天端を安息角を超える高さ迄造れば良いと思います。
このブログの趣旨から当然、高基礎及び基礎の構築は耐圧盤+RMブロックによる工法となります。
この工法によりかなり迅速に高基礎及び基礎を造る事が出来るかと思います。
但し、RMブロックで高基礎(ないし擁壁)を造る際は高さがGL+2,600mm迄です。(∵国交省認定による)

以上 本日はココ迄

Sean Y.




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