鉄筋コンクリート組積造(RM造)孝:続 ブロックのサイズ

今回は令和4年4月21日投稿の記事の続編です。
令和4年4月21日投稿の記事では、
・通常タイプのRMブロック
奥行き×高さ×長さ=200×200×400(mm):アイキャッチ画像左
に代り、
・150タイプのRMブロック
奥行き×高さ×長さ=150×150×600(mm):アイキャッチ画像右
のサイズのRMブロックを使って行こうJAMAICAと書いたので、施工の“成立”を目指しA師匠(ブロックメーカーの担当者/この道30余年)に色々と教えを乞うてました。
以下、ブロックのサイズ以外に通常タイプのブロックと150タイプのブロックとの施工性の違いを上げて行く。まぁ、今回も興味の無い方はスルーして下さい。
先ずは価格なんだけど、平米単価を比べると150タイプのブロックの方が寧ろ高い。運送費(工場~指定ヤード)はもしかしたら少し安くなる位
充填コンクリートの量は、壁の1㎡当たりの打設量で比べると、150タイプのブロックは通常タイプのブロックよりは2~3割は少なくて済むも、1㎡当たりの配筋量は寧ろ150タイプのブロックの方が、説明は省くが、多くなってしまう。尚、150タイプのブロックに充填コンクリートを打設する際は、同じく説明は省くが、通常タイプのブロックに打設するより困難になると師匠は言う。因みにブロックを積むスピードは両者とも変わりは無いとも…
加えて、前記事にも書いた様に、150タイプのブロックは通常タイプのブロックに比べ役物ブロックが豊富では無い。具体的に上げるとマグサブロックが無い。開口部の垂直方向では、“端部ブロック”がマグサの代りになるが、開口部上部の水平方向ではマグサブロックが無いのは辛い鴨…上図は開口部上部(つまりマグサ部分)の師匠謹製(笑)のイメージ図だが、マグサブロックが無いので標準ブロックを使う(上図左)か、GRCマグサを使う(上図右)しか手は無い。但し、GRCマグサは化粧を施されていないので、<表し可>と謂えども意匠的に疑問が出て来るし、標準ブロック採用では下図の様な、師匠直伝の、組積造ならではの納まりが出来ない。
…
ナカナカ一筋縄(?)では行かない模様だ。
駄菓子菓子、弊社規模の会社(?)&弊社が建てる建築規模(平屋~2.3階建て小規模家屋)では、150タイプのRMブロックによるRM造家屋で充分かと考えている。通常タイプのRMブロックだと壁厚が200mmにもなるので広く無い居室の場合、空間の圧迫感がもの凄く、“商品”としてどうなの?って問題が発生して来るからだ。
なので、150タイプのRMブロックでの建築を引き続き目指して行くつもりだ。
って事で、本日はココ迄
Sean Y.