ブロックの目地考

今回はRM造建物の意匠を決定づける(ってコレだけだモンな)ブロックの積み方、それも目地に充填を置き、もとい、目地に重点を置きに書いて行こうJAMAICA。 先ずは積み方。大きく分けて<芋目地>と<馬目地>がある。
<芋目地>は目地が縦&横 共に一直線に通っている。街中で良く見かけるコンクリートブロック塀の多くがこの意匠になっている。因みに目地幅は10mm位で如何にも“ブロック塀”的な意匠だ。(上図左上)
<馬目地>は目地が横方向には一直線に通っているが、垂直方向の目地がお互い違っている。一段づつブロック半分をずらした様な積み方になる。未だ意匠的にはこちらの方が【E】(格好が良い)とは思うが目地幅が10mmもあれば“ブロック塀”的な意匠は否めない。(上図右上)
次は目地に付いて書いて行く
多くのコンクリートブロックは積んで行く時に、前述の様に、モルタルで10mm位の目地を作り積んで行く。これはコンクリートブロック本体の積み上げて行く面の仕上精度がシッカリとなっていないので、積む毎に幅10mm位の目地を調整シロとして、組積物(つまりコンクリート塀ね)の水平及び垂直を確保している。
弊社が布教活動に勤しむRM造は、<馬目地>で積んで行く。それも<眠り目地>で積んで行く。(上図右下)
それで<眠り目地>とはナンゾヤと言う事なんだが、コンクリートブロックとコンクリートブロックを突き付けて積んで行く、ほぼ目地幅が無い様な積み方だ。<突付目地>なんて言い方もある。
これは弊社がRM造で採用するコンクリートブロック本体の積み上げて行く面の仕上精度がシッカリしているので、幅10mm位のモルタル目地を作らなくとも、専用の接着剤を用い積んで行くと、数段毎に一度調整すれば水平及び垂直を確保出来る。
積む作業のスピードも早いし、ブロック積みの専門工ないし熟練工で無くとも積んで行けるのが利点だ。
しかし、案山子、コケシ!コンクリートブロック本体の積み上げて行く面の仕上精度をシッカリさせる為にコンクリートブロック本体の価格が高いのが辛いところ。これは何時かの過去記事で書いた様にRM造が普及しない大きな要因の一つになっているのはここで改めて書く迄も無い。
駄菓子菓子!この<馬目地> 且つ <眠り目地>で、加えて、コンクリートブロックの厚さが200mm ないし150mmとなるので、HP本ページや、同じく何時かの過去記事で書いた様に、「<ブロックの家>じゃん」には成らずに【E】重厚感のある“組積造の家”になる。
以上 今回は目地に重点を置き、意匠的観点から視たブロックの積み方を書いてみた。
今回はココ迄
Sean Y.