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RM造 スラブ回り考 雨仕舞い 見映え 施工性

 今日も前回の開口部に続き、RM造の“納まり”に付いて述べたいと思います。
今回は、スラブ周りの“納まり”です。

尚、前回動揺、もとい、前回同様、一般エンドユーザー(って誰?)では無く、設計者や施工者の方に向けた内容になるので、ご興味の無い方は躊躇わずにスルーして頂ければと存じます。 上図は、スラブコンクリート付近の絵になります。
グレー=コンクリート 赤枠=RMブロック 緑線=梁配筋 を簡略化したものです。
各コンクリートの上が床側&下が下階の天井側 で 各左側が室内側&右側が室外側 になります。

以下に、各タイプの長所&短所の大まかなところ(思い付いたところ)を上げてみます。

① 上図左:通常タイプ
長所:最も“石積みの建物”チックに見えるので建物の見た目が凄く【E】かと・・・
   スラブコンクリートの強度を待たずに、そのまま上階のブロックを積める。
短所:狭いブロック内に梁配筋を施す為、施工が面倒かも知れない。
   壁面から雨水が侵入した場合、その箇所の特定が困難になる。
   ブロック積みの施工の粗さがテキメンに出てしまう。(短所?)   

② 上図中:梁表しタイプ
長所:壁面から雨水が侵入した場合、取り敢えずその階で被害が止める期待が出来る。
   スラブコンクリートで視覚的に“縁”が切れ、上階ブロックを心機一転で積める。
   表しになったスラブコンクリートが、デザイン上のアクセントになる。
   (っつ、何れも長所と呼んで良いものなのか?)
短所:スラブコンクリートの強度を待たないと、上階のブロックを積めない。
   超厳密に問うと(?)、下階と上階でブロックの位置がずれる可能性が存在する。
上階のブロックを最初から(?)積む必要がある。

③ 上図左:臥梁タイプ
長所:梁配筋が楽(かも知れない)
短所:臥梁の型枠作業が発生し面倒
  +②の梁表しタイプの短所と同様

以上

どのタイプで施工を進めるのかは、各タイプのデザイン性と施工性と安全性(笑)を秤に掛けて選択をすれば良いかと思います。

本日の布教活動はここ迄! ご清読(?)有難うございました。

Sean Y.

 

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