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アパート事業:シキエンでの重層長屋 in TOKYO

 先ずは、“シキエン”とは、敷地延長の土地(?)の事で、旗竿状敷地とか路地状敷地とも言います。
 路地(最低でも幅員2m以上)を通してで無いと有効宅地部分と道路(建築基準法の道路である事が必須)が通じないので宅地としての価値は結構下がってしまう現実がございます。そして基本的には、“共同住宅”は建設不可能です。

 駄菓子菓子!そんなシキエンでも重層長屋なら可能!!! と言う事はワールドワイドにいらっしゃる小ブログの愛読者なら、ここで改めて書く迄も無い事かと存じます。それでも簡単に書くと、長屋とは、戸建のように独立した住戸が隣りとの壁(界壁)を共有しながら連続して建っている集合住宅なのですわ。

 長屋は、戸建てにも向かず+アパートやマンションの建設も出来ないシキエンの土地を活かす魔法の建物です。店子にとっては、居住環境や居住部分が快適であればシキエンかそうで無いかは関係が無いのですから、賃貸価格にはシキエンであるからと言う理由で即低下しませんね。
 ココで一旦CMです
「弊社の提唱するSG工法+RM造の施工企画は、杭打重機やクレーン車を有効宅地部分に入れる事無く施工が出来るのでシキエンの土地向きです」
 コレでCM終わり

 閑話休題
しかし、チトやり過ぎてしまったみたいです、いい気になって(笑)
「長屋なら割安なシキエンの東京都内の土地にアパートが建てられます!」と・・・
 その結果近隣住民から苦情や陳情が入りまくってしまったのです。弊社施工の重層長屋も近隣住民のお方から違法建築だと“通報”されましたから。
 
 そこで(どこで?)東京都は、去年より新たに規制を掛けて来たのですた。ここにリンクを貼っておきますね。概要は、シキエンで重層長屋を建てようと企てている方は覚えていても損はないかと思いますので。
 要は都内に長屋を建てる場合、
玄関側からでは無い側からの避難通路(50cm以上)の確保。建物規模が300㎡超ないし10戸を超える場合&玄関から接道迄35m超の世帯が発生する場合 は 要注意と言う事です。
 概要はここに貼っておきます。

 んで、最後に忘れてならないのは、
  各自治体が独自に前述の規制を強化出来る事 と 自治体によっては長屋がワンルーム規制対象になっている可能性です。

 勿論、東京以外の各自治体でも重層長屋建築に関しては自治体独自の条例等がございますので。

以上 本日はココ迄

Sean Y.

追記:
 建物面積が300㎡以上の時は、建物省エネ法の縛りもお忘れ無く!+ 条例等に書かれている数字が“有効数字”なのかどうか&“超/未満”なのか“以上/以下”なのかの確認もお忘れ無く!
+ 重層長屋のプランニングの際は、“採光斜線”(→居室の有効採光面積)が伏兵ですぞ!

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