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RM造 坪単価考:総工費を圧縮出来る“健全な理由”

残暑見舞い申し上げます。
(´・ω・`;) 残暑と言うよりはコレからが暑さ本番・・・?

 って事で、今日は前々回の記事で予告していた<総工費を圧縮出来る“健全な理由”>に付いて、暑いんで手抜きで、もとい、手短に書いてみようJAMAICA。
 尚、本文はRC造及びRM造の事業用の建物に付いて言及をしております。
勿論、日頃より布教活動に勤しんでいる 杭の不要なSG工法 や 脱枠不要なRM工法は総工費を圧縮する最大な健全な理由なのですが、この記事では省略させて頂きますね。

 出羽・・・

・設計図書:意匠図編
 一にも二にも設計図書の正確さに尽きると思います。現場を知り抜いた設計士が、施工する身になって描いた設計図書だと各セクションの施工業者も安全マージンを多めに見ずに見積書を提出出来ます。緩い設計図書(?)だと“手戻り”の経費迄安全の為に計上してしまいますよね。「2割位(増しの予算を安全の為)余分(に) みとくかっ!」ってね。
施工業者は設計図書を視れば設計士の実力を即座に見抜きますので。
 意匠図が最低限しか描かれて無く、やたら施工図や承認図を施工業者に求めて来る設計士は要注意です。(←筆者個人の感想です)

・設計図書:構造設計図編
 最低限(笑)、もとい、必要充分な強度を保つ経済設計が出来るかどうかが鍵になるかと思います。経験上、無能な構造設計士程、無駄な躯体設計を致します。
 誰が考えても必要の無いと思われる箇所に“梁”や“袖壁”を設けたり、建物に寧ろ悪い位な無駄な配筋計画をしたり無駄なコンクリート配合計画を提示して参ります。
そもそも建築基準法上で然るべき安全率をみているのに、更にその何倍もの安全率をみなくてはならない性分の構造設計士が少なからず居る事実がございます。
 そのクセ必要なアンカーが示されて無く、施工側から指摘するハメに・・・。(←ここは私怨の、もとい、私情の吐露です)

 そう、この設計図書を施工側主体で効率化が図れる様な設計図書が出来れば、施工費のみならず、設計料金自体も圧縮出来るのですね。設計料金の圧縮は即 総工費の圧縮 に繋がります。

・施工の効率化
 事業用の物件の場合は、同じ間取りの繰り返しになる事が多いので、基本計画の段階で既に施工の効率化→総工費の圧縮  はカナリ図れていると思います。
 RC造及びRM造の場合、床や天井スラブを直仕上げにすれば工費を圧縮出来そうなのですが、アニハカランヤ! これが逆にカナリ工費が掛かるんです。我々の世界では“ジカユカ仕上げ”、“ジカテン仕上げ”と言うのですが、配線や配管がモロに室内に出て来るので、その処理も含めて余分な費用が掛かって来るものなのです。室内高に余裕があるのであれば、床スラブから200mm程上がったラインに仕上げた床がある納まりが施工(配管&配線工事)が効率的に出来ます。床の仕上げを最後の最後の段階にすれば養生&上履き無しで施工をドンドン進められますから。
 そぉなんです!(どぉなんです?)外構工事や設備管の引込工事等も全て含めて、施工の順番ってのが総工費の圧縮には、凄く大事なんですね。ここは現場監督の腕の見せどころかと存じまする。

 尚、現場の整理整頓や美化も施工の効率化に大きく寄与する事はもう書くまでも無いでしょう。

・発注品の効率化
 上の項目に同じく既にある程度は効率化されていると思うのですが、一つの現場だけでは無く他の現場の・住宅設備機器・設備部材・仕上部材&構造部材等に付いても、一定の法則(?)を設けて、同じ様な材料を何度も使用する(使い回し)設計をしていれば各材料等の単価はカナリ下がって来るかと思います。

以上が大まかところかと存じます。

 因みに、弊社みたいな街場の工務店が施工する規模では、巷で流行っている(の?)コンストラクション・・マネジメント方式(CM方式)は寧ろデメリットの方が多いのではないでしょうか?

以上 本日はココ迄

Sean Y.

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